山形鋳物の歴史とその伝統的技法を探る
山形・月山堂を訪ねて
山形鋳物は60有余の工程が,すべて手仕事。
山形の茶釜は日本一。全国のおよそ80%のシェアーを維持しています。

山形鋳物の歴史とその伝統的技法を探る
◆山形のイメージ
みちのく山形は何故か不思議なところがある。
良く知られているようで、つかみ所がないような奥深さがある。
地形や気象的なことが関係しているのだろうか?
仙台あたりは東北の都といったイメージが定着している。
しかし、山形にはそういった都会のイメージとは違ったものがある。
自然、山村の原風景やイメージが色濃く残っているようだ。
松尾芭蕉が今から315年前に「奥の細道」で山寺(立石寺)の深い静寂をうたった、
「閑さや、岩にしみ入 蝉の声」の「しみ入る」土地なのかも知れない。
一般的には、山形といえば、山形新幹線、さくらんぼ、べにばな、そば、米沢牛、温泉、
少し前なら、おしんの故郷などなど。

最上川は日本海へ…

網代も現存している
山間に肥沃な田園が広がる

◆伝統文化が伝承される山形
しかし、忘れてならないのがこの地域固有の歴史、伝統、文化。
すばらしい自然に加えて、自然と共に長い間受け継がれてきた文化遺産が生きている。
加えて、900年の歴史を誇る「山形・銅町の鋳物」がある。
さかのぼること900年前の平安時代、源頼義が山形地方を転戦した時、
従軍していた 鋳物師が山形市内を流れる馬見ヶ崎川の砂と千歳公園付近の土質が鋳物に最適であることを発見した。
江戸時代・慶長年間には、山形藩57万石の藩主「最上義光」が今の山形市内・銅町に鋳物師を集めて、
仏具や日用品の生産を本格化した。
その後、技術改良がなされ、世に名高い「山形・唐金鋳物(ブロンズ)」が生まれ、
梵鐘や灯籠などを鋳造したと伝えられている。

自在カギは超優れものだ
羽広鉄瓶

◆茶釜と日本文化
日本文化を代表する文化に「茶道」があります。
そして、その茶道になくてはならない茶の湯釜。
茶の湯釜の大多数は山形産だそうです。。
シンプルな心のくつろぎになくてはならない茶釜。
山形釜師の名声と共に、山形鋳物の優れた意匠力と技術力は高く評価されています。

茶釜